戦国武将織田信長の不器用な恋

そして、いよいよ出陣の朝、私は慌てて門に向かった。

「信長様、絶対に生きてお戻りください」

そう告げると、信長は、マミに側によるように指示をした。

「マミ、俺のそばに来い」

「はい」

「出陣に向けて、お守りをくれぬか」

「えっ、今は何も持っていません」

「そうではない」

信長はマミの腕を掴み、ひょいっと馬に跨らせた。

そして、唇を重ねた。

久しぶりの口づけにドキドキが加速していく。

舌を入れられて、はしたない声が漏れた。

家臣たちは皆、下を向いて見ないふりをした。

唇が離れると「マミ、必ず生きてお前の元に帰ってくる、約束だ」そう言って

信長はマミの腰をぎゅっと抱き寄せた。

「信長様」

マミは馬から下ろされて、信長は出陣した。