蓮がいきなりヤるなんて言うから、付き合っていた頃の感覚でモノ言っちゃったよ。
穴があったら入りたいって、こーゆー事なんだね。
恥ずかしくて今にも顔から火が出そう…。


すると、蓮は不敵に微笑んだ。



「…あれ、期待しちゃった?お前さえ良ければ、俺はそっちの方がいいけど。」

「もー!!バカ蓮!」



恥ずかしい…。
蓮がデートと偽っていきなり部屋に連れて来るから、変な風にカン違いしちゃったよ。

…トホホ。
残念なのは私の方だわ。





だけど……。
蓮は学校での様子をよく見ていた。

授業を終えてからの先生とのやりとりを目で追っていたんだね。
本当は分からないところを聞きに行っている訳じゃなくて、ただ密会のメモを見せているだけなのに。



半年前までは部屋に入れば猛獣のように襲いかかってきた彼だけど、こんな一面もあるんだなぁと感心させられる瞬間でもあった。