奏「お前は辛いとか、悲しいとか…。自分の気持ちを伝えていかないから、俺らはお前の気持ちに気付かないんだよ。自分の気持ちを言わないのはお前の悪いところ。」
梓「ゴメン…。みんなに迷惑かけれないと思って。」
大和「辛い気持ちを心に仕舞い込んでたら、いつまで経っても伝わらないよ。ちゃんと自分の口から言わなきゃダメだろ。」
奏「卒業までもう日がないけど…。嫌がらせをされた事を蓮に言いたくないなら、俺らに言って。少しは力になるから。」
大和「困ってるならいつでも頼れよ。俺ら、ダチだろ。」
梓「うん…。本当に心配してくれてありがとね。」
梓はフッと微笑みながら、両隣の二人の腕を組んだ。
大和「…何だよ。いきなり腕組むんじゃねーよ。」
奏「お前……。そんな事したら今度は俺らのファンに襲撃されるぞ。」
梓「いーの。その時はあんた達二人に守ってもらうから。」
昨日は立て続けに嫌な事が続いたけど、今日は昨日より一歩前進。
人間は小さな困難を乗り越え、過去を土台にして強く成長していく。
ずっと同じ所に踏み止まっていないで、前を向いて生きて行こう。