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「お前…、何でこんな所にいるの?しかも、その格好は一体……。」
ーー今日、奏と大和と三人で塾帰りにクラブで遊ぶ約束をしていた。
受験シーズン真っ盛りだけど、家と塾との往復ばかりじゃ気が滅入ってしまうので、ストレス発散をしようと思っていた。
毎週金曜日に開催されるイベントに大和がお気に入りのDJが参加する事もあって、店内はいつも以上に混雑が予想されていたので、今日は店外で二人と約束をしていた。
ところが、問題はここから。
暗闇の中、約束の時間に行くと……。
そこには白いファーのショートコートに、黒いホットパンツ姿でニーハイブーツを履いている梓が俺を待ち構えていた。
辺りを見回しても、奏と大和の姿は見当たらない。
何度瞬きをしても目の前には梓一人だけ。
しかも、今まで見た事のないほどギャルっぽい服装に。
驚きのあまり、梓に人差し指を向けたまま声を詰まらせた。