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「先生、この前はごめんね。連絡もなかなか出来なくて…。」

「いいよ。今こうして梓に会えるだけでも嬉しいから。」





ーーある日の週末の土曜日。

今日は先生と1週間ぶりの外デート。
デートの日は先生が自宅付近まで車で迎えに来てくれる。



秘密のデートも楽じゃない。
毎回高速道路に乗って、隣県に移動してまで人目を忍ばなきゃいけない関係なのだから。



いつも生徒の為に授業を教えている先生が、今は私だけの男。

瞳、声、笑顔…。
今はその一つ一つを独り占めしている。



私だけが知っているプライベートの先生は、本当はシャイ。
手を繋ぐのはいつも私から。

授業の時は積極的でも、普段はデートの行き先を決められないほど優柔不断。






だけど、肩を寄せる指先から彼の好きが伝わってくる。
だから、彼の首に手を回し唇を重ねて気持ちに応える。

先生は濃厚でしっとり甘いひとときを、マンツーマンで教えてくれる。


以前は蓮しか知らなかったけど、交際していた二年間にたっぷり調教されてしまったせいで、最近はすっかり肉食獣に。