最初は話す気なんてなかった。だけど、自動車学校へ向かうために乗り込んだバスの中で、たまたま近くに座っていた友達のオリバーと話している時、オリバーがヤーサーに話しかけたことがきっかけで、あの時のことが嘘みたいに話せるようになっていた。

それから、自動車学校に行く日が同じ時には一緒に自動車学校の食堂でご飯を食べたり、勉強をしたり、イザベラも呼んで三人で話したこともあった。本当に楽しかった。あの頃が嘘みたいで……。

そして、私たちは高校を卒業してそれぞれの道を歩き始めた。私はこの恋心は隠す通すつもりだったけど、レティシアも同じ気持ちだと卒業したその日に判明し、お付き合いが始まった!

レティシアとのデートは夢みたいだった。彼女に対する不満は昔も今もない。それはきっと、私がレティシアのことを心の底から愛しているから。

ヤーサーの時は、私は恋をしていたけど彼を愛せなかった。自分の気持ちばかり考えていた。だけど、レティシアのことだけはきちんと考えられる。何でだろう……。