そんな不満を、私は昼休みにレティシアや保健室の養護の先生に話すようになった。ヤーサーには相変わらず嫌われるのが怖くて言えてなかった。自分は嫌いになりかけているのに笑。

その際に養護の先生から「嫌われるのが怖くても、ちゃんと言いたいことは言わんと何も変わらんよ」と言われ、一人で言いに行くのは怖かったため、友達のマディソンについて来てもらい、ヤーサーを呼び出して不満を話した。

「ヤーサー、私夕方は夕食の支度を手伝っとるからLINEされても返信できやん。あと、夜は早く寝たいから十時には電話は終わってほしい」

「ん、わかった」

そうヤーサーは言っていたが、彼は耳にイヤホンをつけてスマホをいじっていた。今の私ならその時点で別れを切り出しているものの、当時の私は「これでわかってくれたよね」と信じ込み、付き合い続けた。

だけど、ヤーサーが変わってくれることはなかった。不満が溜まった私は毎日のように保健室で愚痴を言い、そのうち保健室にはヤーサーに不満を持つ友達が全員集まるようになった。