推薦したのは間違いなく王太子殿下だろうけれど、学院での素行はシルビア様自身が見られる。さすがわたくしの親友だ。
「それでね、放課後になったらふたりも生徒会室に一緒に来てほしいの。殿下がお話があるそうよ」
「……わかった」
「王太子殿下が? かしこまりましたわ」
ニコニコと微笑んでいるシルビア様を見る限り悪い話ではなさそうなので、問題ないと思っていた。
放課後になり、シルビア様とともに生徒会室へやってきた。
王太子殿下は生徒会のお仕事を王族の専用貴賓室でこなしていたが、今はこちらでほとんどの処理をしているらしい。生徒会室には王太子殿下とそれから側近のソリアーノ宰相の令息アベル様と、ローザ様とテオフィル様も同席されていた。
「殿下、ライオネル様とハーミリアさんをお連れしましたわ」
「シルビア、ありがとう」
ふたりの絡まる視線がほんの少しだけ甘さを含んでいて、ドキッとしてしまう。殿下の婚約発表は一年後の卒業式なのでそれまで公言できない。
「ジュリアス様、僕たちをここへ呼び出して、どのようなご用件ですか?」
「難しい話じゃない。まあ、まずは座ってくれ」



