季節は巡り、色とりどりの花が咲き乱れて、穏やかな風が頬を撫でていく。
寒い冬を乗り越え新芽を出して、これから成長しようと力強く伸びる草花は、学年が変わり新たな一歩を踏み出すわたくしたちを応援しているみたいだ。
ひとつ上の学年になりクラス替えがあり、わたくしとライル様、それからシルビア様も同じクラスになった。
嬉しすぎて満面の笑みを浮かべたら、ライル様に抱きしめられて「そんな顔を他の男子生徒に見せたら危険すぎる!」と言われてしまった。
そんなにおかしい顔をしてしまったのかしら。心から笑ってはいけないなんて、難しいわ。
だって今とても幸せなんだもの。
新入生は初々しくて、昨年の自分たちの姿が重なる。
あの時はまだライル様はそっけなかったけど、今ではラブラブバカップルの名にふさわしく、わたくしを甘やかし溺愛してくれている。
「リア、また一年間ずっと一緒にいられるね」
「はい! とても嬉しいですわ。それにシルビア様も同じクラスですもの、わたくし本当に幸せ者ですわ」
「ふふっ、私たちが同じクラスでは殿下が拗ねてしまいそうですわね。あの方は意外と寂しがり屋ですから」



