ライル様が固まったまま動かなくなってしまった。
わたくしは相変わらずボタボタと大粒の涙をこぼしている。
「リア、僕を見て」
ライル様の温かい大きな手が優しくわたくしの頬を包み込む。
「リア、他のことは考えないで僕だけを見て」
やっとライル様の瞳を見れば、そこには今まで感じたことがないような熱がこもっていた。
「僕が愛しているのはリアだけだ。僕の女神」
そしてライル様のアイスブルーの瞳が近づいてきて、ライル様の柔らかい唇が額に、頬に、瞼に、そして唇に落とされる。
そのまま啄むように、何度も角度を変えて口づけされてついにわたくしの涙は止まった。
ライル様は額を合わせて、劣情を秘めたアイスブルーの瞳でわたくしを見つめた。
「はあ、ごめん、リア。ずっとリアに口づけをしたくて、おかしな態度になっていたみたいだ」
「そう……なんですの?」
「うん、僕は不器用だからうまくリアを誘導できなくて、いろいろと試していたんだ。誤解させてごめん」
「……かった。……よかった、ライル様が、わたくしをまだ好きでいてくれて……!」
頬を染めて言い訳をするライル様はかわいらしくて、その理由に安堵する。わたくしの勘違いだったようだ。ライル様のことになると、どうもうまくいかないものだ。



