そう言って頬を染めたライル様はわたくしの隣に移動して、その膝の上に乗せてくれた。
この温もりが心地いい。そのはずだったのに、耳に届いたのはライル様の小さなため息だった。
え……? 今ため息をついたわ。そんなに、これが嫌だったのかしら……?
いったいどうして? ライル様になにかあった? いえ……もしかしたら、わたくしがなにかしてしまったの?
嫌な汗が背中を伝って落ちていく。
「ラ、ライル様、わたくしはライル様が大好きですわ」
「うん、僕もリアを愛してる」
「わたくしはなにかライル様に嫌な思いをさせていませんか?」
「いや、そんなことはないけど、どうかした?」
「いえ……それならいいのです」
それ以上なにも言えなくなってしまった。
それからわたくしは、ライル様の様子をいつも以上に注意深く観察した。わたくしの言動でなにかわずらわせていないか、不快にしていないか、ほんのわずかな感情の機微も見逃さないようにした。



