「わたくしの気持ちが向くまで寄り添い、足りないところは学び、いつだってわたくしの理想であるように努力してくださいましたわ」
わたくしが困っている時、ライル様はさりげなく手を貸してくれた。どんな時もわたくしを尊重してくれて、たまにその深い愛ゆえに暴走して、それでもわたくしを大切に大切にしてくれていた。
「決して、自分の思い通りにするような行動は取りませんの。だからわたくしはライオネル様が愛しいのです」
そう、わたくしはもうライル様しか愛せない。それくらい深く純粋な愛に囚われた。
「クリストファー殿下、ほしがるだけでは貴方が本当にほしいものは手に入りませんわ。相手を思いやり与えて、初めて返ってくるものなのです」
どうか伝わって。愛してほしいと望むのは誰でも一緒だと。貴方はほんの少しやり方を間違えただけなのだ。
「クリストファー殿下はもともとお優しいところがありますから、きっとすぐにたったひとりのお相手が見つかりますわ」
クリストファー殿下は俯き拳を固く握りしめている。少しはわたくしの伝えたいことが届いただろうか?
「わたくしはライオネル様を信じています。ライオネル様を信じると決めた自分自身も、間違ってないと信じますわ」
誰になにを言われても、わたくしが見てきたライル様が真実なのだ。



