無言で、小野先輩と歩いていると

 「あっ、香織ー!」

 後ろから声が聞こえて振り返る

 「かける?」

 「よかった。お母さんから、香織がまだ帰ってないって聞いて…部活帰り途中だったから、走って…」

 「…どうも」

 「あっ、生徒会長も一緒だったんですね…生徒会に言ったのは知っているんですけど、なんで一緒に?」

 「あ、生徒会の手伝いをしてもらっていたんだ」

 「会長はここの近くなんですか?」

 「あぁ、それで、送っていこうと思ったんだ」

 「じゃあ、大丈夫ですね。あとは、僕が送っていくんで…」

 かけるは小野先輩に笑顔でそういった

 「そうだな…じゃあ、俺はこれで、失礼するよ」

 「今日はありがとうございました」

 そして、小野先輩と別れ、かけると一緒に帰った