世話焼き教師は、天邪鬼ちゃんを離さない


「ほら早……ぎゃあっ!?!?」



私の腕を掴んでた男のお客さんが、途端に悲鳴を上げる。



「なら、僕と撮りましょう。今なら特別サービスで、警察も一緒です」



その隣には、口元が笑ってても目が笑っていない、ドス黒いオーラを纏った先生が立っていた。



「俺の生徒にを出してみろ、タダじゃ済ませないぞ」



私までゾクリとするくらいの、地を這うような低い声で男を脅した先生は、今までに見たことないくらいの怖い顔だ。



「「すみませんでした!!!」」



男たちは先生に怯えて、この場から逃げ去ってしまった。



「…ごめん、来るのが遅くなって」



「ぅ…っ、こわ、かった…っ」