「村上さん、これお願いね!」
「あ、はい…」
私がこれから運ぶメニューは「きらりん☆マジックパフェ♪」だ。
この「☆」や「♪」になんの意味があるのか全くわからないし、理解しようとも思わない。
理解したところで…という話だろう。
「お待たせいたしました。きらりんマジックパフェです」
「あ、ありがとうございますっ…!」
私には萌え声というものが出せない…というか出したくないので、至って普通に接客中。
それでもお客さんは喜んでくれているのか、顔を赤くしている。
「ちょっと村上さんっ、もっと声と仕草意識して…!」
ボソッと呟いたのは吉崎さん。



