「じゃあ、コーヒーとカフェモカで」
「はい、少々お待ちください」
手早く注文を済ませた先生は、私を手招きしている。
「ほら見て、クレープ焼いてる。さすがにうまいね?」
「…うん、すごい」
近くで見ると、お店の人の手際の良さが凄くわかる。
「お待たせしました。いちごバナナカスタードといちごブラウニー、こちらがカフェモカとコーヒーですね」
作っているところを見ていたらあっという間にできあがり、笑顔でクレープと飲み物を渡してくれた。
「ありがとうございます。それじゃ、あそこのベンチにでも行こっか」
「うん」
クレープと飲み物を手に、湖近くのベンチに座った。