当時の相良さんは、ちゃんと食べてるのかと心配になるくらい今より腰も首も顎も細くて、髪も少し短かった。いつも明るく笑っていた相良さんの笑顔を思い出すとあの頃の恋心が色鮮やかに蘇り、心拍数が跳ね上がる。
私がじっと見つめていることに彼は気づいているだろうに、相良さんは視線を前に向けたままでゆるゆると口の端に笑みを浮かべた。
「今のところ、親父さん調子いいみたいだな、呼吸も安定してるし」
「ええ、そうなんです。って、え? な、なんで相良さんがそんなこと知ってるんですか?」
ギョッとして身体ごと相良さんに向けると、相良さんは小さく笑った。
「たまたま時間が取れたときにおのだ屋に行ったら、隣のおばちゃんからおのだ屋が店を畳んだって聞いたんだ。あの人おしゃべりだったろ? 親父さんが脳出血起こして救急車でどこの病院に運ばれて、ってことまでご丁寧に全部教えてくれてさ」
相良さんどうして父の状態を知っているのか不思議だったけれど、話を聞いて合点がいった。おのだ屋の隣に住むおばちゃんは部類の話し好きで口から先に生まれたような人だ。おばちゃんと相良さんは顔見知りだし、久しぶりに会って父の話しをしたのだろう。
私がじっと見つめていることに彼は気づいているだろうに、相良さんは視線を前に向けたままでゆるゆると口の端に笑みを浮かべた。
「今のところ、親父さん調子いいみたいだな、呼吸も安定してるし」
「ええ、そうなんです。って、え? な、なんで相良さんがそんなこと知ってるんですか?」
ギョッとして身体ごと相良さんに向けると、相良さんは小さく笑った。
「たまたま時間が取れたときにおのだ屋に行ったら、隣のおばちゃんからおのだ屋が店を畳んだって聞いたんだ。あの人おしゃべりだったろ? 親父さんが脳出血起こして救急車でどこの病院に運ばれて、ってことまでご丁寧に全部教えてくれてさ」
相良さんどうして父の状態を知っているのか不思議だったけれど、話を聞いて合点がいった。おのだ屋の隣に住むおばちゃんは部類の話し好きで口から先に生まれたような人だ。おばちゃんと相良さんは顔見知りだし、久しぶりに会って父の話しをしたのだろう。



