「三十六度八分。うん、熱はないね。それにしても、大通りの階段からスッ転んで脳震盪だなんて、ドジなんだから、気をつけてよ?」
「う、うん。反省してます」
真美子は可愛らしい見た目とは裏腹に竹を割ったような性格で、精神的にも体力的にもタフだ。時々キツイ言動はあるけれど、それは“看護師”というプライドを持って仕事をしている証拠だ。仕事中は時間がなくて美味しい料理もじっくり堪能できないからと言って、わざわざ休日に子どもを連れてメルディーによく来てくれる。職場の中では唯一気の合う関係だ。
「一応午前中検査して、問題なければ退院ね。相良先生に感謝しときなよ~。仕事終わって帰宅しようとしてたところにいきなり真希が運ばれてきてさ、それで勤務時間も延ばしてくれたみたいだし」
「え? そうだったの?」
「相良先生、真希のこと見たらちょっと焦った顔になってさ、まさかヤバイ状態なんじゃないかって私も心配したんだからね」
あぁ、悪い事しちゃったな……相良さんにも後で謝らないと。
「う、うん。反省してます」
真美子は可愛らしい見た目とは裏腹に竹を割ったような性格で、精神的にも体力的にもタフだ。時々キツイ言動はあるけれど、それは“看護師”というプライドを持って仕事をしている証拠だ。仕事中は時間がなくて美味しい料理もじっくり堪能できないからと言って、わざわざ休日に子どもを連れてメルディーによく来てくれる。職場の中では唯一気の合う関係だ。
「一応午前中検査して、問題なければ退院ね。相良先生に感謝しときなよ~。仕事終わって帰宅しようとしてたところにいきなり真希が運ばれてきてさ、それで勤務時間も延ばしてくれたみたいだし」
「え? そうだったの?」
「相良先生、真希のこと見たらちょっと焦った顔になってさ、まさかヤバイ状態なんじゃないかって私も心配したんだからね」
あぁ、悪い事しちゃったな……相良さんにも後で謝らないと。



