「おはようございます。小野田さん、ご気分はいかがですか? 検温に来ました。担当の中原です」
よく眠れたのかそうでないのかわからないまま、私はぼんやりと翌日の朝を迎えた。
「真美子? おはよう……って、どうしたの? そんな改まっちゃって」
淡いピンクのカーテンの合わせ目からニコニコしながらひょこっと顔を出しているのは脳神経外科の看護師、中原真美子だ。カーテンが開かれると、眩しいくらいの朝日に目を細める。
「ふふ、従業員でもここに搬送されてきたなら立派な患者でしょ? 誠心誠意、真心こめて真摯に対応しなきゃと思ってさ」
クスクス笑いながら半分冗談めいて私に体温計を手渡す。
彼女は私と同じ年で二十七歳。去年離婚して一児の母でもある。セミロングの髪を尻尾みたいにキュッと結んでクリクリっとした目が可愛らしくて愛嬌がある。本人は「見た目が童顔だからよく新人看護師に間違われる」とよく嘆いているけれど。
よく眠れたのかそうでないのかわからないまま、私はぼんやりと翌日の朝を迎えた。
「真美子? おはよう……って、どうしたの? そんな改まっちゃって」
淡いピンクのカーテンの合わせ目からニコニコしながらひょこっと顔を出しているのは脳神経外科の看護師、中原真美子だ。カーテンが開かれると、眩しいくらいの朝日に目を細める。
「ふふ、従業員でもここに搬送されてきたなら立派な患者でしょ? 誠心誠意、真心こめて真摯に対応しなきゃと思ってさ」
クスクス笑いながら半分冗談めいて私に体温計を手渡す。
彼女は私と同じ年で二十七歳。去年離婚して一児の母でもある。セミロングの髪を尻尾みたいにキュッと結んでクリクリっとした目が可愛らしくて愛嬌がある。本人は「見た目が童顔だからよく新人看護師に間違われる」とよく嘆いているけれど。



