怜悧な外科医の愛は、激甘につき。~でも私、あなたにフラれましたよね?~

「お前をこのまま残しておくわけにはいかない。このままアメリカへ連れて行く」

聖一さんの強い気持ちがガツンと胸に響く。

まさか、聖一さんが迎えに来てくれるなんて思いもしなかった。それはあまりにも突然で嬉しくてたまらないはずなのに、心どこかで戸惑っている自分がいる。

やっぱり気にかかっているのは聖一さんのお父様のこと。

それが胸によぎると、無意識に表情が硬くなるのがわかる。

「真希?」

「聖一さん、私……アメリカに行くことはできません」

「なんだって?」

言われた意味がわからない、というように大きく彼が目を見開く。

「お父様が納得しないまま、アメリカに行くことはできません」

私の言ったことはきっと間違ってはいない。そう自分で背中を押して、じっと聖一さんを見つめた。

「真希、俺は親父にこんな勝手な真似をされて心底うんざりしているんだ。納得させるもなにもあるものか」

彼が呆れたようにため息を吐く。