怜悧な外科医の愛は、激甘につき。~でも私、あなたにフラれましたよね?~

急に頭がぼんやりしだしたかと思うと、みぞおちがキュッと掴まれたみたいな不快感に襲われた。

「吐き気がするんだな? 身体起こせるか?」

咄嗟に胃の底からこみ上げてきそうなものをぐっと堪えて、口元を手で抑えながら“大丈夫です”とコクコク首を縦に振る。

あぁ、なんで急に? 今まで吐き気なんてしなかったのに。きっと打った頭で色々考えたせいだ。

「入院確定だな」

「え? 入院、ですか?」

「今の状態でとてもじゃないが家に帰すわけにはいかない」

ええっ!? 今の吐き気がまずかったのかな……あぁ、どうしよう。

「どうしても帰れませんか?」

「医者の言うことを聞きなさい。それに」