ニットをまくり上げ、ホックも外さずにブラを引き下げられる。こぼれる私の乳房を彼が掬って舌でなめとった。腰が跳ね、背中をのけぞらせる私を見て、聖一さんがふっと笑う。

「やばいな、理性が吹っ飛びそうだ」

「んぅ……ッ」

噛みつくようなキスをされ、口内を舌先でかき回してくる。そして唇をなぞったり下顎をくすぐってきたりして、そのこそばゆさに肩を竦めた。

キスをしているだけでぐずぐずと溶けてしまいそうになる。過去にもこんなキスをした相手がいたかもしれないなんてそんな嫉妬さえよぎる。けれど、今、聖一さんをひとりじめしているのは私なんだと思ったら、内腿からゾクゾクして官能的な疼きを覚えた。

「あ、はぁ……」

「やっぱりベッドに行くか?」

聖一さんが与えてくる熱に頭がぼーっとして、顎を押し下げて頷くのが精一杯だった。全身が彼の愛情をたっぷり含んだように重い。それからベッドに移ってからも息をつく暇などなかった。すぐに私の身体にのしかかってきて首筋を吸い上げられた。

「真希、愛してる」

彼が私の中へ入ってくる気配を感じて息を呑む。待ちわびた熱を迎え入れると全身を震わせて喉の奥から切れ切れの嬌声をあげた。

「あ、いや、ま……って」

「何を待つって言うんだ? どこか痛むか?」

ふるふると首を振り、両腕を聖一さんの首に回す。腰を打ち付けられるたびに快楽を煽られる。何度も絶頂へと押し上げられてもう声も出ない。

「だよな、こんな気持ちよさそうな顔してるもんな」

からかうような口調で言われ、なけなしの理性が灯ってカッと頬が熱くなった。