歯止めが利かなくなってポンポン出てくる言葉を制すると、相良さんは組んでいた足を解いた。
「ほかの女の人? デートに行くってなんのことだ?」
「え?」
今度は私がポカンとする番だった。
なんだか話が噛み合ってないような?
しばらく二人で沈黙していると、相良さんが盛大にため息のように息を吐いて頭を抱えた。
「お前が改まって話がしたいなんて言うから……やっぱり俺とは付き合えないって、そういう話かと」
「ち、違います! 昨日、由美がデートに誘うって話をしたとき、誘われたら行くって相良さんが言ってたから……私、そのときは言えませんでしたけど、由美とデートなんてしないでって、そういう話をしに来たんです」
すると、相良さんは一瞬面食らったような顔をして、片手で両目を覆いながらクツクツと笑い出した。
ちょ、な、なんで笑ってるの?
私、また変なこと言っちゃった?
どうして笑っているのか理解できなくてきょとんとする。相良さんはというと、よっぽど可笑しかったのかまだ口元を痙攣させて声を押さえつけている。
「お前は根本的に誤解してるぞ、まぁ、別れ話を切り出されるのかと俺も妙な勘違いしてたが……」
コホンと小さく咳払いしてから再び私に目を向ける。
「ほかの女の人? デートに行くってなんのことだ?」
「え?」
今度は私がポカンとする番だった。
なんだか話が噛み合ってないような?
しばらく二人で沈黙していると、相良さんが盛大にため息のように息を吐いて頭を抱えた。
「お前が改まって話がしたいなんて言うから……やっぱり俺とは付き合えないって、そういう話かと」
「ち、違います! 昨日、由美がデートに誘うって話をしたとき、誘われたら行くって相良さんが言ってたから……私、そのときは言えませんでしたけど、由美とデートなんてしないでって、そういう話をしに来たんです」
すると、相良さんは一瞬面食らったような顔をして、片手で両目を覆いながらクツクツと笑い出した。
ちょ、な、なんで笑ってるの?
私、また変なこと言っちゃった?
どうして笑っているのか理解できなくてきょとんとする。相良さんはというと、よっぽど可笑しかったのかまだ口元を痙攣させて声を押さえつけている。
「お前は根本的に誤解してるぞ、まぁ、別れ話を切り出されるのかと俺も妙な勘違いしてたが……」
コホンと小さく咳払いしてから再び私に目を向ける。



