どっちとも取れない、意味深な答えをクールに言った。
恥ずかしくなった私は、うろたえてしまう。
「ちょ、ちょっとりっちゃん⁉ ……みんな、私たち付き合ってないです! まだ!」
「『まだ』って……⁉ 柚葉、結局もうすぐ付き合うってことっ?」
「……はっ。そ、そういう意味じゃなくって~!」
つい言葉のあやで「まだ」と言ってしまったら、そこを突っ込まれてさらに慌ててしまう私。
その後も興奮した様子で矢継ぎ早にいろいろ質問してくるクラスのみんな、相変わらず平静そうなりっちゃん、あわあわする私、という構図でクラス中が騒がしかった。
みんな、泥棒事件よりも私とりっちゃんの仲の方が気になるみたいで、もう犯人が誰かなのかなんて考えていないみたいだった。
岩倉さんはいつの間にか、教室から姿を消していた。
たぶんいづらくなったんだろうけど、気にしてる人は誰もいないみたい。
そしてそんな勢いのまま休み時間が終わって、自分の席に戻る。
「……りっちゃん。いつもありがとう」
隣の席のりっちゃんに、改めてお礼を言う。
恥ずかしくなった私は、うろたえてしまう。
「ちょ、ちょっとりっちゃん⁉ ……みんな、私たち付き合ってないです! まだ!」
「『まだ』って……⁉ 柚葉、結局もうすぐ付き合うってことっ?」
「……はっ。そ、そういう意味じゃなくって~!」
つい言葉のあやで「まだ」と言ってしまったら、そこを突っ込まれてさらに慌ててしまう私。
その後も興奮した様子で矢継ぎ早にいろいろ質問してくるクラスのみんな、相変わらず平静そうなりっちゃん、あわあわする私、という構図でクラス中が騒がしかった。
みんな、泥棒事件よりも私とりっちゃんの仲の方が気になるみたいで、もう犯人が誰かなのかなんて考えていないみたいだった。
岩倉さんはいつの間にか、教室から姿を消していた。
たぶんいづらくなったんだろうけど、気にしてる人は誰もいないみたい。
そしてそんな勢いのまま休み時間が終わって、自分の席に戻る。
「……りっちゃん。いつもありがとう」
隣の席のりっちゃんに、改めてお礼を言う。



