「ゆずに対する嫌がらせだって、毎回俺と美緒ちゃんがなんとかしてるから大した問題じゃないよ。……まあ、これ以上ゆずに何かしたら、俺が許さないけど」
みんなに宣言するように、ちょっと強い口調でりっちゃんが言う。
みんなっていうか、それは岩倉さんに向けられた言葉なんだろうけど。
でもりっちゃんはあえて対象を岩倉さんに定めていないようだった。
たぶん、あまり岩倉さんを責め立てたくない私の気持ちを、りっちゃんは汲んでくれたんだろう。
だってりっちゃんはいつも、言わずとも私の思いを察してくれるから。
悲しい時、落ち込んでいる時、いつもりっちゃんは私が何か言う前に寄り添ってくれる。
小学生の時から、いつだって。
――本当に、どうしてそんなに私のことを分かってくれるんだろう?
「『これ以上ゆずに何かしたら、俺が許さないけど』って!?」
「きゃー! やっぱりふたりって付き合ってるの!?」
りっちゃんのかっこいい発言に、クラスメイトが色めきだった声を上げる。
するとりっちゃんは不敵な笑みを浮かべた。
――そして。
「さあね」
みんなに宣言するように、ちょっと強い口調でりっちゃんが言う。
みんなっていうか、それは岩倉さんに向けられた言葉なんだろうけど。
でもりっちゃんはあえて対象を岩倉さんに定めていないようだった。
たぶん、あまり岩倉さんを責め立てたくない私の気持ちを、りっちゃんは汲んでくれたんだろう。
だってりっちゃんはいつも、言わずとも私の思いを察してくれるから。
悲しい時、落ち込んでいる時、いつもりっちゃんは私が何か言う前に寄り添ってくれる。
小学生の時から、いつだって。
――本当に、どうしてそんなに私のことを分かってくれるんだろう?
「『これ以上ゆずに何かしたら、俺が許さないけど』って!?」
「きゃー! やっぱりふたりって付き合ってるの!?」
りっちゃんのかっこいい発言に、クラスメイトが色めきだった声を上げる。
するとりっちゃんは不敵な笑みを浮かべた。
――そして。
「さあね」



