そして昇降口には守衛室が隣接されていた。
りっちゃんの言う通り、私が何度も変に出入りをしていたら、守衛さんが不思議に思って覚えているはず。
だけどそんな細かいこと、慌てていた私はすぐに思いつかなかった。
やっぱりりっちゃんは、いつも理知的ですごいなあ……と私が思っていると。
りっちゃんの隣に、うんうんと大きく頷きながら美緒が近寄ってきた。
「さ、最近柚葉の物がなくなったり、上履きに水が入れられたりしててっ。柚葉、誰かに嫌がらせを受けてたの! だからこれもたぶん、その嫌がらせの延長だと思う!」
少し緊張した様子で美緒がそう言った。
私をかばうために、勇気を出して発言してくれたんだろう。
転入したばかりだけどりっちゃんはその容姿と優秀さから目立っていたし、美人な美緒は元々一目置かれた存在だ。
人気者のふたりにかばわれたことからか、私に向けられていた疑いの眼差しが途端に柔らかくなったように感じた。
「やっぱさー、真面目な綾瀬さんがそんなことするわけないよなあ」
りっちゃんの言う通り、私が何度も変に出入りをしていたら、守衛さんが不思議に思って覚えているはず。
だけどそんな細かいこと、慌てていた私はすぐに思いつかなかった。
やっぱりりっちゃんは、いつも理知的ですごいなあ……と私が思っていると。
りっちゃんの隣に、うんうんと大きく頷きながら美緒が近寄ってきた。
「さ、最近柚葉の物がなくなったり、上履きに水が入れられたりしててっ。柚葉、誰かに嫌がらせを受けてたの! だからこれもたぶん、その嫌がらせの延長だと思う!」
少し緊張した様子で美緒がそう言った。
私をかばうために、勇気を出して発言してくれたんだろう。
転入したばかりだけどりっちゃんはその容姿と優秀さから目立っていたし、美人な美緒は元々一目置かれた存在だ。
人気者のふたりにかばわれたことからか、私に向けられていた疑いの眼差しが途端に柔らかくなったように感じた。
「やっぱさー、真面目な綾瀬さんがそんなことするわけないよなあ」



