好きにさせるから、覚悟しろよ ~再会した幼なじみがめちゃめちゃ迫ってきます〜

「あ。ゆず、来たんだ。授業中に具合悪くなった子がいて、保健室に連れて行っていたところ」

 そう言えばりっちゃんは保健係だ。

 体調が悪くなった人がいた場合に、保健室まで付き添うことがある保健係だけど、どうやらその仕事をした後だったらしい。

「そうだったんだ。お疲れ様、りっちゃん」

「うん。ゆずはもう、大丈夫そうだね」

「うん! たくさん寝たから頭痛はばっちり治ったよ~」

「そっか、よかったよ」

 元気な声で私が言うと、りっちゃんは安心したように微笑む。

 すると、その時にちょうどチャイムが鳴った。

 二時間目が終わり、休み時間の始まりを告げるチャイムだった。

 私はりっちゃんと一緒に廊下を並んで歩いて教室へと戻った。

 ――すると。

「無い! マジで無い!」

 教室に入った途端、そんな大きな声が響いてきた。

 声を上げていたのは、クラスメイトの田中くん。

 なんだか分からないけれど、とても慌てた様子だ。

「田中―、何が無いの?」

 クラスメイトのひとりが、田中くんにそう尋ねると。