えっ……。
残ってるのは特盛カツ丼だけ⁉
他のオムライスや定食、うどんといったメニューはすべて売り切れていた。
特盛カツ丼は、体をたくさん動かす運動部の男子なんかが好んで食べるメニューで、その名の通りご飯もカツも大きな丼に溢れんばかりに盛り付けられた料理だ。
とてもじゃないけど、並の量しか食べられない私が頼むメニューではない。
で、でも特盛カツ丼しかないからこれにするしかないかな……?
だけどたぶん、半分以上は残すことになっちゃう……。
それだと食堂の人にも申し訳ないし、いっそのこと頼まない方がいいかも。
でも、お昼抜きっていうのもおなかがすいて辛いし……。
そんな風に券売機の前で私がまごまごしていると。
「ゆず、何してんの。なんか困ってない?」
透き通ったきれいな声が、隣から響いてきた。
ハッとしてみてみたら、いつの間にか私の傍らにはりっちゃんが立っていた。
注文したらしい天ぷらそばが載ったお盆を持っている。
「あ……。りっちゃん、実はね」
本当に困っていた私は、りっちゃんに簡単に事情を話す。
――すると。
残ってるのは特盛カツ丼だけ⁉
他のオムライスや定食、うどんといったメニューはすべて売り切れていた。
特盛カツ丼は、体をたくさん動かす運動部の男子なんかが好んで食べるメニューで、その名の通りご飯もカツも大きな丼に溢れんばかりに盛り付けられた料理だ。
とてもじゃないけど、並の量しか食べられない私が頼むメニューではない。
で、でも特盛カツ丼しかないからこれにするしかないかな……?
だけどたぶん、半分以上は残すことになっちゃう……。
それだと食堂の人にも申し訳ないし、いっそのこと頼まない方がいいかも。
でも、お昼抜きっていうのもおなかがすいて辛いし……。
そんな風に券売機の前で私がまごまごしていると。
「ゆず、何してんの。なんか困ってない?」
透き通ったきれいな声が、隣から響いてきた。
ハッとしてみてみたら、いつの間にか私の傍らにはりっちゃんが立っていた。
注文したらしい天ぷらそばが載ったお盆を持っている。
「あ……。りっちゃん、実はね」
本当に困っていた私は、りっちゃんに簡単に事情を話す。
――すると。



