好きにさせるから、覚悟しろよ ~再会した幼なじみがめちゃめちゃ迫ってきます〜

 私は深くため息をつくと、人が少ない教室のベランダに美緒を連れ出した。

 そして「誰にも言わないでほしいんだけど」と前置きをして、事のあらましを説明する。

 小学生で離れ離れになった時にりっちゃんに「今度会えたら俺、ゆずをもう絶対に離さないから」と言われていたこと。

 私はそんなりっちゃんに「大好き」って言っていたこと。

 だけど私の大好きには、恋愛的な意味は全く無かったこと。

 その理由は……。

「え!? 律くんを女の子だって思ってたあ⁉」

「しっ! 美緒声が大きいよ……!」

 慌てて辺りを見渡す私だったけれど、近くには私たち以外誰の姿も無い。

 美緒が驚きのあまりに大声をあげないか不安だったんだけど、念のためベランダで話してよかったと心から安堵する。

「ご、ごめん柚葉。でも律くんが女の子って……。マジで思ってたの?」

「そうなの……。昨日再会するまでずっと」

 美緒は心底呆れたような顔をした。

「柚葉は天然だとは思ってたけど、まさかここまでとはね……。そんなことありえるわけ?」