だから入塾したばかりの頃は塾に行くのが憂鬱で憂鬱で仕方がなかった。
だけどりっちゃんと仲良くなってからは、りっちゃんが私に勉強を教えてくれるようになった。
そのおかげで少しずつ私の成績が上がり、勉強ってそんなにつまらなくないかもって私は思えるようになった。
確か、あれは塾のテストがある日だった。
早めに家を出たらテストの開始まで結構時間があったから、私はこの公園のベンチに座って、テキストを開いて勉強をしていたんだ。
――すると。
「なんだよお前、いっちょ前に勉強してんのか? 馬鹿の癖によ~」
そんな風に私を馬鹿にしてきたのは、同じ塾の隆くんだった。
塾でもいろんな人に絡んでよく泣かせている隆くんのことを、私も当然苦手だった。
だからなるべく近寄らないようにしていたんだけど、最近やたらと彼の方から私に寄ってきては、ひどいことを言ってくる。
私より頭ひとつ分くらいは身長の大きいいじめっ子の男の子に、立ち向かう気概など持っていない私は、何も言えずに俯いてしまう。
「どうせ今から勉強したって無駄なんだよ。ばーか!」
だけどりっちゃんと仲良くなってからは、りっちゃんが私に勉強を教えてくれるようになった。
そのおかげで少しずつ私の成績が上がり、勉強ってそんなにつまらなくないかもって私は思えるようになった。
確か、あれは塾のテストがある日だった。
早めに家を出たらテストの開始まで結構時間があったから、私はこの公園のベンチに座って、テキストを開いて勉強をしていたんだ。
――すると。
「なんだよお前、いっちょ前に勉強してんのか? 馬鹿の癖によ~」
そんな風に私を馬鹿にしてきたのは、同じ塾の隆くんだった。
塾でもいろんな人に絡んでよく泣かせている隆くんのことを、私も当然苦手だった。
だからなるべく近寄らないようにしていたんだけど、最近やたらと彼の方から私に寄ってきては、ひどいことを言ってくる。
私より頭ひとつ分くらいは身長の大きいいじめっ子の男の子に、立ち向かう気概など持っていない私は、何も言えずに俯いてしまう。
「どうせ今から勉強したって無駄なんだよ。ばーか!」