……よかった、勘違いしたことについては、りっちゃん怒らないみたいで。
するとりっちゃんは「ふっ」と小さく鼻で笑う。
「ってかそんな変な勘違いしてたなんて、ゆずマジで笑える」
「ううう。ほんと、何やってんだろうね私……」
からかうようにりっちゃんは言うけれど、あまりの自分のアホさ加減に私はいたたまれない気持ちになった。
だけど、話はここで終わりじゃない。
私は意を決して、口を開いた。
「だからね、りっちゃん。私が昔りっちゃんに『大好き』って言ったのは……」
「なるほど。同性の友達に対する、友情の意味ってことか」
頭のいいりっちゃんは、私の言わんとしていることをもう分かっていたみたいだ。
先回りして淡々そう言うと、りっちゃんはさらにこう続けた。
「じゃあゆずにすでに彼氏がいるとか、別に好きな奴がいるとか。……俺のことが嫌いだから『ゆずが彼女だよ』って言った俺の言葉を否定したわけじゃないんだってこと?」
「うん。……女の子だって思っていたりっちゃんが男の子だっただけでもまだ気持ちが付いていけないのに。いきなり付き合うだなんて、考えられなくて……」
するとりっちゃんは「ふっ」と小さく鼻で笑う。
「ってかそんな変な勘違いしてたなんて、ゆずマジで笑える」
「ううう。ほんと、何やってんだろうね私……」
からかうようにりっちゃんは言うけれど、あまりの自分のアホさ加減に私はいたたまれない気持ちになった。
だけど、話はここで終わりじゃない。
私は意を決して、口を開いた。
「だからね、りっちゃん。私が昔りっちゃんに『大好き』って言ったのは……」
「なるほど。同性の友達に対する、友情の意味ってことか」
頭のいいりっちゃんは、私の言わんとしていることをもう分かっていたみたいだ。
先回りして淡々そう言うと、りっちゃんはさらにこう続けた。
「じゃあゆずにすでに彼氏がいるとか、別に好きな奴がいるとか。……俺のことが嫌いだから『ゆずが彼女だよ』って言った俺の言葉を否定したわけじゃないんだってこと?」
「うん。……女の子だって思っていたりっちゃんが男の子だっただけでもまだ気持ちが付いていけないのに。いきなり付き合うだなんて、考えられなくて……」