「自分の気持ちに気づくのに、時間がかかっちゃってごめんね。……あの、これからは恋人として私は一緒にいてくれますか……?」

 おっかなびっくり私は尋ねる。

 私のことを好きだって言ってくれるりっちゃんだけど、やっぱり改めて聞くのは勇気が必要だった。

 りっちゃんはいつも、こんな風に勇気を出して私に想いを告げてくれていたんだね。

 ――ありがとう、りっちゃん。
 
 するとりっちゃんは、私の手のひらを優しく両手で握ってきた。

 爽やかに、とても嬉しそうに微笑んでいる。

「やばい。すげー嬉しい。男とか女とか、そんなことどうでもいいくらい俺のこと好きってことだよね」

「……うん」

「ここまで嬉しいことを言ってくれるなんて思ってなかった。……あー、マジやばい。なんかふわふわした気持ちになってる」

 珍しく顔を赤らめてりっちゃんが言う。

 そんなりっちゃんがかわいらしくて、思わず私は表情を緩ませた。

「私はいつだって、りっちゃんにふわふわさせられてたんだよ。……だってりっちゃん、すぐ好きって言ってくるから」

「マジ? じゃあ今後はもっといっぱい言うわ」

「えっ」