好きにさせるから、覚悟しろよ ~再会した幼なじみがめちゃめちゃ迫ってきます〜

「だって私、小学生の頃からかっこよくて優しくていつも私の気持ちを分かってくれるりっちゃんに、ドキドキさせられてたんだもん。……私、りっちゃんがもし女の子だったとしても、恋していたんだと思う。私はりっちゃんという存在を、好きになっていたんだよ」

 そう言った後、ふと窓の外を見ると今にも沈みそうな夕日が空を燃やしていた。

 昔、塾でりっちゃんが珍しく模試で不本意な結果になった時、励ますために公園で遊んだことを思い出した。

 現在のガラス窓の外は、あの時ジャングルジムの頂上からふたりで眺めた夕焼けと、とてもよく似ていた。

 過去のりっちゃんとの思い出が自然と胸に溢れてきた。

 いじめっ子から助けてもらった時も、算数がわからなくて教えてくれた時も、遅くまで遊んじゃって一緒に親に怒られた時も。

 私は隣にいるりっちゃんにいつも胸を高鳴らせていた。

 だからもう、男とか女とか、私にとっては些細なことなんだ。

 私はりっちゃんが好き。

 長い間ずっとりっちゃんに恋をしている。

 それが私の出した結論だった。