りっちゃんが選んでくれたかわいいワンピースで、りっちゃんの隣に立てるのが心の底から嬉しい。

 つい顔が綻んでしまう。

「じゃ、プレゼントその二の場所に行こうか」

 そんな私の手を、りっちゃんが握りながら言った。

「その二の場所?」

「うん。たぶん、ゆずも気に入ってくれると思うけど」

 私はきっと、りっちゃんと行く場所ならどこだって気に入るよ。

 だって私は、世界で一番りっちゃんのことが好きなんだから。

 りっちゃんが女の子でも男の子でも、もう関係ない。

 ――って、あれ。

 私まだ、りっちゃんにちゃんと自分の気持ち伝えてない!

 昔から私は、りっちゃんに恋をしていたって。

 りっちゃんだけをずっと好きだったって。

 玲奈ちゃんとは何もないってりっちゃんが言ってくれて、自分の気持ちが落ち着いたせいかなんとなく言った気になっちゃってた……!

 ダメだ、ちゃんと言わなきゃ。

「――うん。その二の場所に、連れて行ってください」

 私は密かに決意しながら言った。

 その二の場所で、自分の気持ちを正直に伝える決意を。

「了解」