淡い色合いでふわりとしたシルエットのワンピースは、おとなしい顔立ちの私にとてもよく似合っていた。

 って、自画自賛になっちゃうかな。

 でも我ながら、本当に私の雰囲気によく合っていると思う。

「ど、どうかな」

 閉じていたフィッティングルームのカーテンを開けて、前で待っていたりっちゃんにワンピース姿を見せると。

「やっば。めっちゃかわいい」

 りっちゃんはとても嬉しそうに誉め言葉を放ってくれた。

 恥ずかしいやら嬉しいやらで、私は顔を赤くしてしまう。

「ほ、ほんと? よかったー!」

「うん。すげー似合ってるわ。ふわふわした雰囲気がゆずに合ってる」

「私もそう思う! りっちゃんの見立て通りだね」

「まあね。ゆずのことならなんでも任せて」

 得意げな顔をするりっちゃん。

 それがおかしくて「あはは、何それ~」と私は笑ってしまう。

 その後、りっちゃんに会計してもらって私たちはお店を出た。

 私が今着ているのは、買ったばかりのワンピースだ。

 外に出ると、風を受けて裾がふわりと揺れるのがかわいくて、楽しい。