りっちゃんにまず連れてきてもらったのは、駅ビルの中に入っている服屋さんだった。
デザインがかわいらしく女子高生に大人気で、私も大好きなブランドだった。
お小遣いではあまり頻繁には買えないから、よく美緒と一緒にウィンドウショッピングに訪れる。
お店の前に到着するなり、りっちゃんはマネキンが着ているワンピースを指差してこう告げた。
「これ、ゆずにすごく似合うと思ってさ」
淡い色合いの小花柄で、袖や裾がふんわりと広がったシフォンワンピースだった。
「ほ、ほんとだっ。かわいい……! 」
私の好みにドンピシャのデザインで、思わず興奮してしまった。
するとりっちゃんは満足そうに微笑む。
「よかった。じゃ、試着してよ。サイズがぴったりだったら、俺からの誕生日プレゼントその一ってことで」
「え……⁉」
美緒と一緒に来た時のように、ただなんとなく商品を眺めに来た気分だった私は目を見開いてしまう。
プレゼントその一……⁉
「り、りっちゃんがこのワンピースをプレゼントしてくれるってこと⁉ しかもその一ってことは……」
プレゼントその二もきっとあるわけで。
デザインがかわいらしく女子高生に大人気で、私も大好きなブランドだった。
お小遣いではあまり頻繁には買えないから、よく美緒と一緒にウィンドウショッピングに訪れる。
お店の前に到着するなり、りっちゃんはマネキンが着ているワンピースを指差してこう告げた。
「これ、ゆずにすごく似合うと思ってさ」
淡い色合いの小花柄で、袖や裾がふんわりと広がったシフォンワンピースだった。
「ほ、ほんとだっ。かわいい……! 」
私の好みにドンピシャのデザインで、思わず興奮してしまった。
するとりっちゃんは満足そうに微笑む。
「よかった。じゃ、試着してよ。サイズがぴったりだったら、俺からの誕生日プレゼントその一ってことで」
「え……⁉」
美緒と一緒に来た時のように、ただなんとなく商品を眺めに来た気分だった私は目を見開いてしまう。
プレゼントその一……⁉
「り、りっちゃんがこのワンピースをプレゼントしてくれるってこと⁉ しかもその一ってことは……」
プレゼントその二もきっとあるわけで。