自分の気持ちの変化について順を追って話そうと、私はまずその勘違いから説明することにした。

 すると玲奈ちゃんは驚いたようで目を見開いた。

「えっ!? 何それ、どういうことっ?」

「いやー……。今考えると自分でもありえないよね。でも私とりっちゃんって、小学生の時は学校が違って塾でしか会ってなくて。りっちゃんの顔が美しすぎたのと、女の子でもあり得る『律』って名前だったから、私勘違いしちゃって」

「うーん……? まあ、そう考えると……無くは無い、かな……? 確かに小さい頃は美少女みたいだったし……」

 首を捻りながら、玲奈ちゃんはギリギリ私の勘違いについて納得してくれたみたいだった。

「だから、高校生になってりっちゃんが男の子として現れた時は、私もうびっくりしちゃって」

「あー、そりゃびっくりするね~」

「うん。それまで同性の友達として大好きだったから、りっちゃんに告白されても正直ついてけなかったの。でも最近――」

「なんだー! そうなんだねっ」

 『でも最近』の後に自分の気持ちの変化について説明しようとした私だったけど。