すごくスタイルがよくて色気たっぷりの美女を想像してしまう私。

 そんな女の子がりっちゃんと並んだところを頭に思い浮かべると、とてもお似合いだった。

 背が低くて子供っぽい私よりもずっと。

「まあでも律はあまり相手にしてなかったけどね。女の子と遊ぶことに、全然興味なさそうでさ~」

「な、なんだ。そうなの……」

 玲奈ちゃんの言葉に今度は安堵する私。

 昨日から気持ちの変化が目まぐるしくて、どうも落ち着かないなあ……。

「そういうクールなところが律って本当にかっこいいよね! ね、柚葉ちゃんもそう思わない?」

「う、うん! それは思うよ」

 玲奈ちゃんに同意を求められて、勢いで頷く私。

 りっちゃんのことをかっこいいと思わない人なんて、この世にいないんじゃないかな。

 そう思えてしまうほど、りっちゃんは外見も中身も完璧だ。

「だよねっ。もう律がかっこよすぎて他の男の子なんて目に入らないくらい~!」

「そ、そうかもっ……!」

 確かに私も、他の男の子にはまるで興味がない。

 りっちゃんのことを女の子だって思っていた時から、頭の中はりっちゃんでいっぱいだった。