りっちゃんに顔を向けているからか、不機嫌そうな表情でもちゃんとかわいらしい。
「ちょっとお~! ただの従妹って何よっ。聞き捨てならないんだけど⁉」
『ただの従妹』というりっちゃんの言い草に、頬を膨らませる玲奈ちゃん。
「だって本当のことじゃん。玲奈は俺の従妹だろ」
「それはそうだけどっ! 仲がよくて特別な関係の従兄妹同士でしょっ!?」
「特別な関係って何? 意味わかんないし別にそんなことない」
ズバズバと玲奈ちゃんの言葉を否定していくりっちゃん。
すると冷やかしに来た男子も、りっちゃんが玲奈ちゃんをただの従妹だと思っていることを悟ったようだった。
「なんだー、従妹か。じゃあやっぱり律は嫁に一途なんだな~」
「もう、当たり前じゃん」
男子の言葉に、不敵に微笑んで同意するりっちゃん。
途端に、私は嬉しさがこみ上げて涙ぐんでしまった。
美緒も「よかったね」とポンポンと肩を叩いてくれた。
――しかし。
「ねえ、さっきから気になってたんだけど。その『嫁』って、誰のことなの?」
かわいらしく微笑んだまま、男子とりっちゃんに尋ねる玲奈ちゃん。
「ちょっとお~! ただの従妹って何よっ。聞き捨てならないんだけど⁉」
『ただの従妹』というりっちゃんの言い草に、頬を膨らませる玲奈ちゃん。
「だって本当のことじゃん。玲奈は俺の従妹だろ」
「それはそうだけどっ! 仲がよくて特別な関係の従兄妹同士でしょっ!?」
「特別な関係って何? 意味わかんないし別にそんなことない」
ズバズバと玲奈ちゃんの言葉を否定していくりっちゃん。
すると冷やかしに来た男子も、りっちゃんが玲奈ちゃんをただの従妹だと思っていることを悟ったようだった。
「なんだー、従妹か。じゃあやっぱり律は嫁に一途なんだな~」
「もう、当たり前じゃん」
男子の言葉に、不敵に微笑んで同意するりっちゃん。
途端に、私は嬉しさがこみ上げて涙ぐんでしまった。
美緒も「よかったね」とポンポンと肩を叩いてくれた。
――しかし。
「ねえ、さっきから気になってたんだけど。その『嫁』って、誰のことなの?」
かわいらしく微笑んだまま、男子とりっちゃんに尋ねる玲奈ちゃん。



