小学五年生の時は、まだ恋愛に興味ある子は少なかったからか、りっちゃんがモテている雰囲気は全然無かった。
あ、もしかしたら私がりっちゃんを女の子だって思い込んでいたせいで、そういう場面を見逃していたのかもしれないけど……。
何にせよ、今これだけモテるんなら、私みたいな大して美人でもない子がりっちゃんと釣り合うとは思えない。
と、なると「絶対に離さない」っていうりっちゃんの言葉には、深い意味はないのかも?
――うん、きっとそうだよ!
私がりっちゃんに抱いていた気持ちと同じで、りっちゃんの方も友情の延長みたいな意味合いで言ったんだよね、たぶん
って、りっちゃんが男の子だった現実に、いまだに気持ちが追い付いていない私が無理にそう思い込んでいたら。
「本当にかっこいいよね、律くん。やっぱり彼女いるの?」
クラスの女子のひとりが、そんなことをりっちゃんに尋ねた。
とても気になる質問だったので、思わず私も耳をそばだててしまう。
――すると。
「ゆずが彼女だよ」
と、りっちゃんは事も無げに、はっきりと言った。
ちらりと、私の方に視線を送りながら。
あ、もしかしたら私がりっちゃんを女の子だって思い込んでいたせいで、そういう場面を見逃していたのかもしれないけど……。
何にせよ、今これだけモテるんなら、私みたいな大して美人でもない子がりっちゃんと釣り合うとは思えない。
と、なると「絶対に離さない」っていうりっちゃんの言葉には、深い意味はないのかも?
――うん、きっとそうだよ!
私がりっちゃんに抱いていた気持ちと同じで、りっちゃんの方も友情の延長みたいな意味合いで言ったんだよね、たぶん
って、りっちゃんが男の子だった現実に、いまだに気持ちが追い付いていない私が無理にそう思い込んでいたら。
「本当にかっこいいよね、律くん。やっぱり彼女いるの?」
クラスの女子のひとりが、そんなことをりっちゃんに尋ねた。
とても気になる質問だったので、思わず私も耳をそばだててしまう。
――すると。
「ゆずが彼女だよ」
と、りっちゃんは事も無げに、はっきりと言った。
ちらりと、私の方に視線を送りながら。



