玲奈ちゃんと衝撃的な出会いをした次の日のこと。

 昨日私に宣言した通り、玲奈ちゃんはうちの学校に転入してきた。

 私たちとクラスは違ったけど。

 玲奈ちゃんが別のクラスだったことに、私は心から安堵した。

 ――だけど。

「もうなんで律とクラスが違うの~! 転入するときに律と同じクラスにしてくださいってお願いしたのにっ」

 休み時間、玲奈ちゃんは早速私のクラスに現れた。

 そしてりっちゃんとクラスが違ったことが大層不満なようで、頬を膨らませてりっちゃんに愚痴っている。

 そんな玲奈ちゃんを、そわそわした男子たちが遠巻きに眺めていた。

「……やっべー、めっちゃかわいくない?」

「玲奈ちゃんだっけ? マジ芸能人クラスじゃん……」

 そんな風な男子たちの会話が、私の耳に入って来る。

 彼らの言う通り、玲奈ちゃんは超絶美少女だからあんな風な噂をされても無理もないか……。

 そんな男子たちの反応に気づいていないのか、気づいているけれど慣れ切っているのか、玲奈ちゃんは気にした様子もなくりっちゃんに話しかけている。