美緒が勢いよく否定してきた。

「そ、そうかな~?」

「そうに決まってるでしょ! 柚葉はわくわくしてただ待ってなよっ」

「う、うん…」

 美緒の勢いに気圧されながらも、私は頷く。

 確かに、りっちゃんなら私の大事な日を忘れるなんてことはないだろうな、と思えたんだ。

 誕生日、りっちゃんはどういう風にお祝いしてくれるんだろう?

 私は一週間後のその日を想像して、胸を躍らせるのだった。