答えを出して気持ちを伝えるのにはなかなか勇気がいるけれど、こうして期限を決めて心の準備をしておけば、臆病な私でも実行できる気がした。
――あ、でも。
「りっちゃん、私の誕生日覚えててくれてるかなあ? もうずっと前だし……。それに覚えていたとしてもお祝いしてくれるかどうか……」
小学五年生の時に一緒に過ごした誕生日なんて、忘れちゃってる可能性も低くないように思える。
あの時は、りっちゃんがお小遣いでお菓子をたくさん買ってお祝いしてくれたのを覚えている。
お菓子と一緒にメッセージカードもくれたんだけど、「誕生日おめでとう」っていう、シンプルなメッセージが書いてあった。
クールなりっちゃんらしい言葉で、とても嬉しかったのを覚えている。
いまだに机の中にとってあるくらい。
そしてその時、「大きくなったらもっと盛大にお祝いしてあげる」って言ってくれていたっけ。
でもそれも覚えてるかどうか……。
なんて私が不安になっていると。
「もう馬鹿―! 長年想い続けていた女の子の誕生日を忘れるわけないでしょ! 律くん絶対に計画立ててるってっ」
――あ、でも。
「りっちゃん、私の誕生日覚えててくれてるかなあ? もうずっと前だし……。それに覚えていたとしてもお祝いしてくれるかどうか……」
小学五年生の時に一緒に過ごした誕生日なんて、忘れちゃってる可能性も低くないように思える。
あの時は、りっちゃんがお小遣いでお菓子をたくさん買ってお祝いしてくれたのを覚えている。
お菓子と一緒にメッセージカードもくれたんだけど、「誕生日おめでとう」っていう、シンプルなメッセージが書いてあった。
クールなりっちゃんらしい言葉で、とても嬉しかったのを覚えている。
いまだに机の中にとってあるくらい。
そしてその時、「大きくなったらもっと盛大にお祝いしてあげる」って言ってくれていたっけ。
でもそれも覚えてるかどうか……。
なんて私が不安になっていると。
「もう馬鹿―! 長年想い続けていた女の子の誕生日を忘れるわけないでしょ! 律くん絶対に計画立ててるってっ」