「どこから来たの?」とか「LINE教えてくれない?」だなんて、転入生らしい質問攻めに合うりっちゃん。

 とてもじゃないけれど、私が込み入った話をできるような状況ではなかった。

 りっちゃんと再会できたのはとても嬉しいけれど。

 まさか男の子として現れて、しかも「もう絶対に離さないから」っていう、約束を守りに来ただなんて。

 私が想像してたのと、全然違うんだけど!

 一体私、どうなっちゃうんだろう……。

 隣の席にできた人だかりを眺めながら、私は今後のことに不安を覚えたんだ。