好きにさせるから、覚悟しろよ ~再会した幼なじみがめちゃめちゃ迫ってきます〜

 りっちゃんの手のひらだった。

 りっちゃんは、涙を堪えている私に向かって、とても優しく微笑みかける。

「大丈夫だよ、ゆず」

 たったそれだけの言葉で、ぐちゃぐちゃになっていた気持ちが癒されていく。

 -―そっか。

 りっちゃんが隣にいてくれるんだ。

 だからきっと、何があっても大丈夫だ。

「うん……!」

 私が微笑み返すとりっちゃんは満足そうに頷いた。

 そして再び健吾くんを鋭く睨みつける。

「……だから何? 自分の気持ちばっか押し付けて、ゆずの気持ちはガン無視かよ。そんなの本当に好きって言えるわけ?」

 冷静な声で、淡々と反論するりっちゃん。

 すると健吾くんはさらに怒りを覚えたのか、顔を真っ赤にさせた。

「うるさいうるさいうるさいっ! 黙れっ!」

「は? うるさいのはそっちじゃん」

 怒鳴ってもまったくひるまないりっちゃんに怒りが爆発したのか、なんと健吾くんがりっちゃんに飛び掛かってきた。

 驚愕のあまり、私は声すら発せられず硬直してしまう。

 だけどりっちゃんは、そんな突然の攻撃にも冷静だった。