私は怒りと悲しみを感じながら、声を絞り出した。
――すると。
「……柚葉ちゃんが悪いんだ」
健吾くんはソファから立ち上がって俯き、小さな声でそう言った。
彼の両手には拳が作られ、プルプルと震えているように見える。
「え……」
なんだかやばい気配を健吾くんから感じ取った私は、一歩後ろに後ずさる。
すると健吾くんは顔を上げて、私を睨みつけた。
瞳はギラギラと光っていて、私に対する憎悪が感じられた。
「俺が一途にずっと柚葉ちゃんを想い続けてるのに! 柚葉ちゃんの言う通りに一度は距離を置いてやったし、クラスが離れて会えなくても一年間も想っていたのに! なんでぽっと出のそんなやつなんかっ!」
強い口調で責め立てられて、私は衝撃を受ける。
自分は悪いことはしてないはずなのに、もしかしたら私にも落ち度があったんじゃないかって思いそうにすらなった。
私が悪いの……?
私が健吾くんの気持ちを受け入れればよかったの?
だけど、でも……。
混乱して、泣きそうになってしまう私。
――すると。
ポンと肩に手を置かれた。



