「そりゃ顔だってもちろんかっこいいけど……。りっちゃんが一番かっこいいのは、どんな時でも優しいところなの! 私はりっちゃんのそんなところが一番好きなの!」
りっちゃんの一番の魅力は顔がかっこいいところじゃない。
私の気持ちを考えずに、去年も今もしつこく迫ってきたあなたとはまったく違う。
りっちゃんはいつだって私の心情を汲んでくれる。
りっちゃんを顔だけのやつだと勘違いしている健吾くんが許せなくて、私は必死になってそう言ったんだ。
――すると。
「うっざ。むかつく」
吐き捨てるように健吾くんが言葉を放つ。
その直後、私の視界が一変した。
カラオケ店の薄暗い天井が見えたかと思えば、次に目に入ってきたのは健吾くんの下卑た微笑み。
そう、なんと健吾くんが私を押し倒してきたんだ。
「け、健吾くん! や、やめっ……」
青ざめて必死に逃れようとする私だったけれど、健吾くんが私の両手首をがっちりと抑えているので、ほとんご身動きが取れない。
「律ってやつが優しい? 俺だって最近は結構優しくしてたじゃん。あいつとそんなに変わんねーだろ」
りっちゃんの一番の魅力は顔がかっこいいところじゃない。
私の気持ちを考えずに、去年も今もしつこく迫ってきたあなたとはまったく違う。
りっちゃんはいつだって私の心情を汲んでくれる。
りっちゃんを顔だけのやつだと勘違いしている健吾くんが許せなくて、私は必死になってそう言ったんだ。
――すると。
「うっざ。むかつく」
吐き捨てるように健吾くんが言葉を放つ。
その直後、私の視界が一変した。
カラオケ店の薄暗い天井が見えたかと思えば、次に目に入ってきたのは健吾くんの下卑た微笑み。
そう、なんと健吾くんが私を押し倒してきたんだ。
「け、健吾くん! や、やめっ……」
青ざめて必死に逃れようとする私だったけれど、健吾くんが私の両手首をがっちりと抑えているので、ほとんご身動きが取れない。
「律ってやつが優しい? 俺だって最近は結構優しくしてたじゃん。あいつとそんなに変わんねーだろ」



