「でも、柚葉ちゃんが転入生と付き合ってるって聞いて、どうしても気になっちゃってさ。だけど実は付き合ってないって知って。そしたらやっぱり柚葉ちゃんが誰かと付き合ったら嫌だなって、俺思っちゃって」
「え……」
「ねえ。もう去年までの俺とは違うよ。気持ちを押し付けるようなことはしないし、柚葉ちゃんを誰よりも大切にする。だから俺の彼女になってください……!」
私をじっと見つめながら、強く、だけど真剣な声で健吾くんがそう告げる。
その熱のこもった様子に、一瞬たじろいでしまった私だったけど……。
「……ごめん、健吾くん」
健吾くんに一切恋心の無い私は、迷わずにそう言った。
すぐに私から返事が来たことに驚いたのか、健吾くんは目を見開いている。
「私、やっぱり健吾くんのことは友達としか思えない。だから、ごめん……」
「やっぱり、あの律くんって人が好きだから?」
健吾くんから投げられた質問は、ある程度は予想していた。
健吾くんのクラスにまでりっちゃんとの噂が届いていたし、私とりっちゃんが仲良くしているのを健吾くんは何度も見ているはず。
「え……」
「ねえ。もう去年までの俺とは違うよ。気持ちを押し付けるようなことはしないし、柚葉ちゃんを誰よりも大切にする。だから俺の彼女になってください……!」
私をじっと見つめながら、強く、だけど真剣な声で健吾くんがそう告げる。
その熱のこもった様子に、一瞬たじろいでしまった私だったけど……。
「……ごめん、健吾くん」
健吾くんに一切恋心の無い私は、迷わずにそう言った。
すぐに私から返事が来たことに驚いたのか、健吾くんは目を見開いている。
「私、やっぱり健吾くんのことは友達としか思えない。だから、ごめん……」
「やっぱり、あの律くんって人が好きだから?」
健吾くんから投げられた質問は、ある程度は予想していた。
健吾くんのクラスにまでりっちゃんとの噂が届いていたし、私とりっちゃんが仲良くしているのを健吾くんは何度も見ているはず。



