想定以上に健吾くんが私に会いに来るし、その度にりっちゃんが不快感を覚えているこの状態は、私としても不本意だ。

 ――うん。

 次に健吾くんが来たら、それとなく来る頻度を減らすようにお願いしてみよう。

 休み時間は美緒とのんびり過ごしたいとか、そういう風に言えばきっと分かってくれるよね。

 いまだに機嫌が悪そうなりっちゃんの横で、私はそう考えたんだ。