健吾くんと友達宣言をしてからしばらく経った。
あれから、健吾くんは休み時間に私たちのクラスに顔を出すことが多くなった。
特に用事もなさそうだけど、私と少しだけ他愛のない話をして休み時間が終わりそうになると帰っていく。
まあ友達だってことになったし、健吾くんとお喋りするのは別にいいんだけど……。
気になるのは、りっちゃんだった。
健吾くんが来ると、りっちゃんは露骨に嫌そうな顔をする。
今だって、教室にやってきた健吾くんが「柚葉ちゃーん」って私を呼んだ途端、眉間に皺を寄せた。
「け、健吾くん。毎日遠くからよく来てくれるね」
私の席までやってきた健吾くんに、ついそう言ってしまう私。
健吾くんのクラスがある別の校舎からだと、ほとんど移動で休み時間が潰れちゃうはず。
りっちゃんが不機嫌になるのを見るのが嫌になってきた私は、「健吾くん、そんなに頻繁に来なくてもいいよ」と思ってしまった。
「いや、だって友達と話したくてさ~」
もちろんそんな私の気持ちなんて知る由もない健吾くんは、あっけらかんと言った。
「そ、そっか」
あれから、健吾くんは休み時間に私たちのクラスに顔を出すことが多くなった。
特に用事もなさそうだけど、私と少しだけ他愛のない話をして休み時間が終わりそうになると帰っていく。
まあ友達だってことになったし、健吾くんとお喋りするのは別にいいんだけど……。
気になるのは、りっちゃんだった。
健吾くんが来ると、りっちゃんは露骨に嫌そうな顔をする。
今だって、教室にやってきた健吾くんが「柚葉ちゃーん」って私を呼んだ途端、眉間に皺を寄せた。
「け、健吾くん。毎日遠くからよく来てくれるね」
私の席までやってきた健吾くんに、ついそう言ってしまう私。
健吾くんのクラスがある別の校舎からだと、ほとんど移動で休み時間が潰れちゃうはず。
りっちゃんが不機嫌になるのを見るのが嫌になってきた私は、「健吾くん、そんなに頻繁に来なくてもいいよ」と思ってしまった。
「いや、だって友達と話したくてさ~」
もちろんそんな私の気持ちなんて知る由もない健吾くんは、あっけらかんと言った。
「そ、そっか」